日本語版提供開始!
Java SE 7 API仕様 日本語版が提供開始となりました!
Java Platform SE 7
日本オラクルの寺田さんのブログでも紹介されています。
Java SE7API日本語版提供開始 | 寺田 佳央 - Yoshio Terada
日本語版提供の経緯
これまで、Java SE 7では日本語版のAPI仕様が提供されないとアナウンスされていました。
影響度が大きい事を十分承知で申し上げます。誠に残念ながら直近で、提供の予定はございません。“@skrb: @yoshioterada それよりもJava SE 7の日本語のJavadocはリリースされないのでしょうか?”
— Terada Yoshioさん (@yoshioterada) 2012年3月25日
社内で予算確保等を試みましたが、全てのAPIの翻訳に数千万円掛かる事が分かり、翻訳予算の確保が困難でした。日本の Java の開発者の皆様におかれましては、私の力不足で大変申し訳ございません。m(_|_)m
— Terada Yoshioさん (@yoshioterada) 2012年3月25日
これに対し、多くの開発者から日本語版提供のリクエストがあり、寺田さんが開発者とOracleとの窓口になって調整を重ねられてきました。
また、一時はボランティアで翻訳するとの案も出ていました。
今後、日本のJavaコミュニティの皆様からご協力頂ける方を募って日本語に翻訳し、日本語ドキュメントを整備をする等、新しい道を模索する必要もでてきております。(OpenJDK で日本語翻訳プロジェクトを立ち上げるなどして)
— Terada Yoshioさん (@yoshioterada) 2012年3月25日
ただ、その後は長い間進展の見えない期間が続きました。
個人的な思い出話で恐縮ですが、JJUGのイベントに参加した後、帰り道を寺田さんとご一緒する機会があり、そこで翻訳についての状況を伺った時の寺田さんの苦悩に満ちた表情はいまだ忘れられません。
ですが、1年以上の時を経て、今回のリリースへとつながりました!
寺田さんの思い
Java Day Tokyo 2013で寺田さんがお話しされたことをまとめます。
自分たちに何ができるのか
それでは、感謝の気持ちを伝えたり、期待にこたえるにはどうしたらいいか。
例えば、こんな方法があると思います。
- JJUGやOracleが開催するイベントに参加し、そこで学んだことを会社に戻ってみんなに伝える。
- ブログでJavaに関するエントリを書く。
- 同僚や後輩がJavaに関する課題で困っているときに手助けする。
とくに最後の方法は地味なようでとても大切なことです。そこで種をまくことで、将来大きく育つ事を期待できるからです。
これからのJavaを支えるのは開発者一人一人です。
今回のJava Day Tokyo 2013のテーマである『MAKE THE FUTURE JAVA』の実現に向け、身近なこと、できることから頑張っていきましょう!
謝辞
今回、寺田さんのtweetや言葉を引用させていただくにあたり、まとめ及び引用に問題がないかご相談させていただきました。その際、快諾していただけただけでなく、とても熱い想いのメッセージも頂きました(こちらを掲載したいぐらい!)。
その想いを共有しつつ、微力ながらJavaコミュニティの一員として貢献していくことで、御礼に代えさせていただきたいと思います!