ぱと隊長日誌

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文章の構成力を上げるためにお勧めの本

はじめに

文章の構成力を上げるためにお勧めの本を紹介します。

文章は構成/語彙/接続詞など様々な要素で構成されています。この中で最初に学ぶべきなのは構成です。構成がしっかりしていれば、長い文章でも見通しが良くなります。その結果、何を伝えたいのか、何が根拠なのかを明確にできます。構成が整っていなければ、適切な語彙や接続詞を使えたとしても、主張が伝わらないものになるでしょう。

文章の構成力を上げるためにお勧めの本を3冊紹介します。紹介する順に読み進めるのがお勧めです。いずれも文章の構成に関する基本的な考え方は似通っており、著者毎の異なる視点から学ぶことで、理解がより深まります。

お勧めの本

(1) 仕事ができる人の論理的に考え、書く技術

論理的な文章とは何かを説明しています。文章は相手に何か(主張)を伝えるためにあります。論理的な文章を書くことで、主張を適切に伝えることができます。

論理的とは「理にかなっている」ということです。そして、論理性の高い文章は結論を理由が支えています。また、結論とそれを支えるものとのギャップを小さくしなければなりません。このことを様々な切り口から説明しています。

この本は読みやすい構成となっています。ポイントごとに節が分かれており、節は短いページ数で構成されています。また、読みやすいフォントや親しみやすい挿絵が使われています。

現在、新品の取り扱いはないようですが、古本であれば入手可能です。

(2) 日本語パラグラフ・ライティング入門:読み手を迷わせないための書く技術

「パラグラフ(形式段落)」を利用した書き方を説明しています。まずはアイデアのメモを作成し、このメモを文章の構造が見える形に洗練させます。そして、パラグラフとして文章に書き起こす手法を説明しています。

パラグラフは中心文/支持文/まとめ文の「ハンバーガー型」で構成します。中心文とまとめ文に「伝えたいこと」を、支持文では中心文の内容や根拠を詳しく説明します。こうした文章の書き方を練習問題で実践できます。文章力を上げるためには量を積み重ねることも重要です。練習問題はその一助となるでしょう。

(3) 図解でわかる!理工系のためのよい文章の書き方 論文・レポートを自力で書けるようになる方法

タイトルには「論文・レポート」とありますが、相手に物事を伝える文章全般に適用できます。

この本では「よい段落」の積み重ねがよい文章を作るとしています。伝えたいことを段落ごとにまとめ、それを文章全体として構成する手法を学ぶことができます。

出版社のサイトから各TOPICのポイントが示された図解画像をダウンロードできます。この図解画像があれば、本が手元になくても、ポイントを振り返ることができます。例えば、自宅で本を用いて自習し、学校や会社では図解画像からポイントを思い出しながら文章を推敲する、といった使い方ができます。

まとめ

今回は文章の構成について解説した本を紹介しました。これら以外にも接続詞に注目して解説した本もあります。文章の構成を学んだうえで、接続詞の学習などにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。