オープンハウスについて
オープンハウスはAWSの採用イベントです。
今回は「プロフェッショナルサービス」のオープンハウスに参加してきました。その内容の記録を兼ねてご紹介します。
当日は以下の流れで行われました。
19:00-19:30 受付
19:30-20:15 社員による募集ポジションの説明
20:15-20:30 Q&A
20:30-21:30 懇親会
申込はプロフェッショナルサービスの採用ページから可能です。
プロフェッショナルサービス | AWS Japan Recruitment
その他、Twitterでも流れてきました。一例を埋め込んでご紹介します。
【#AWS採用 イベント情報】いよいよ来週17日(水)開催!プロフェッショナルサービスOpen House https://t.co/lE2iRQoLa6
— AWS / アマゾンウェブサービス (@awscloud_jp) 2019年4月13日
どんな仕事?どのくらいの技術力が必要?そう言った疑問に現役の #AWS プロフェッショナルサービス が、その場でお答えします。今からでも登録OK!お気軽にお申込みください。 pic.twitter.com/Oq9Ymr4msc
【参考】としている個所は私が挿入しています(補足や参考資料など)。
内容は私のメモをベースとしており、AWSのチェックを受けたものではないことをご了承ください。また、参加時点(2019/04/17)の内容であることも併せてご了承ください。
会社説明
勤続2年でも超ベテランと言われるぐらい人が入ってきている。
※質疑応答の中で、この発言の意図は人が多く入ってきているという意味であり、多く辞めているわけではない、と補足がありました。
AmazonとAWSは別会社だが一体といってよい。行動指針も共有している。
チームを持つマネージャーで無くとも一人一人がリーダーである。
"Our Leadership Principles" がAmazon全体で貫かれている。
Our Leadership Principles (OLP)
カルチャー | AWS Japan Recruitment
Bias for Action:
浮かんだアクションをとりあえずやってみる。
Invent and simplify:
もっと良いやり方を考える。
OLPは日々の活動に深く入り込んでいる。毎日1回は誰かから聞くし、自身も発している。何かに悩んだらこの言葉に立ち返っている。
お客様へフォーカスすること、そして長期的な視野で投資することを継続している。
これはベゾスが97年に株主へ送ったレターから変わらない。
【参考】
アマゾン ジェフベゾス 1997 株主への手紙 - かぶぬしへのてがみ
成長サイクルはベゾスが紙ナプキンに書いた頃と変わらない。
【参考】
ビジネスの秘密は紙ナプキンの裏に - ITmedia エンタープライズ
記事内に当時のスケッチの画像が引用されています。Amazonのいくつかのページにも掲載されていましたが、時間の経過とともにリンクが切れそうでしたので、こちらの記事の引用に代えました。
Working Backwards
Amazonがお客様を起点に考えるために生み出したメカニズム。
まずはプレスリリースを考える。それは顧客と課題を想像するため。
【参考】
Amazon流の開発術では、まずプレスリリースを作る | fladdict
部門紹介
プロフェッショナルサービスとは、お客様がクラウドを使ってイノベーティブなビジネス価値を生み出すための有償コンサルティングサービス。
AWS プロフェッショナルサービス (AWS クラウドのコンサルティングサービス) | AWS
クラウドを活用するための段階を "Stages of Adoption" としている。
Capital One’s Cloud Journey Through the Stages of Adoption | AWS Cloud Enterprise Strategy Blog
まずはPROJECT(プロジェクト)から始め、FOUNDATION(基盤)、MIGRATION(移行)、REINVENTION(改革)と続いていく。
AWS クラウド導入フレームワーク (AWS CAF)
AWS クラウド導入フレームワーク
クラウド導入にあたり、お客さまにテクニカル面は念頭にあるが、ビジネス面に注意を払えていないことがある。これを両面からフォローするためのフレームワークとなっている。
AWS Digital Innovation Program
AWSでの手法をワークショップなどを通じてお客さまへ伝える。
お客様2,3名につきAWSのスタッフが1名ついてサポートする。
プロジェクトへの参画パターンには複数あるが、SIerと横並びの立ち位置でプロジェクトを推進することが非常に多い。
ロールの一部とその役割について。
- エンタープライズサービスマネージャー
- コンサルタントを営業する。
- アプリケーション最適化
- ウェブ3階層のアプリをマイクロサービスに最適化していく。
- 運用インテグレーションスペシャリスト
- 単に正常に動かし続けるだけでなく、新しいサービスを随時取り入れていく支援をする。
- ビッグデータ
- 渋滞情報から最適なルート案内を実現したい、故障予知を行いたい、といった要望を実現するためにどのようなデータを集めて活用するかを提案する。
プロフェッショナルサービスでのKPIの筆頭は "influenced revenue"。
コンサルティングのフィーや稼働率より、コンサルティングを開始してからの AWS サービスの利用料金の伸びを重視している。
社員の声
インフラストラクチャーアーキテクト(1人目)
業務の割合(注:1週間の過ごし方より筆者の目測です)。
資料作成 = 1/3
会議 = 1/3
勉強 = 1/5
インフラストラクチャーアーキテクト(2人目)
前職は仮想化ベンダーのプロフェッショナルサービスに所属していた。
都心から離れたところに住んでいるため、基本的に在宅で勤務している。
社内会議などもリモートで参加可能。
業務の割合(注:1週間の過ごし方より筆者の目測です)。
資料作成 = 1/3
会議 = 1/3
移動 = 1/3
※移動時間が多いのは遠方のお客様対応があったこともあるようです。
資料作成の時間もお客様にチャージしている。1週間の60パーセント程度。
年度末はお客様都合(予算消化)で混み合うことがおおい。
4件程度掛け持ちすることも。
忙しい四半期を過ごした後はマネージャと相談のうえ、次の四半期を自身のインプット中心で計画を組む、ということもした。
質疑応答
求人情報の "PREFERRED QUALIFICATIONS" に「学位卒が望ましい」などと記載されていることがある。ただ、インタビューは職務経歴書をベースにして行われるため、学歴を意識することはない。
キャリアチェンジは社内公募に手を挙げることで可能となる。AWS内だけでなくAmazonに移ることもできる。
ロールとして名刺に載るのは一人一つだが、社内のコミュニティに複数属することで得意分野を活かす事ができる。
プロジェクトの規模は様々。平均的なケースでは2,3名で参画する。1名のこともある。
アサインに最終的なOKを出すのはマネージャー。スペシャリスト自身が提案を書き、マネージャーに承認をもらう。マネージャーの指示が下りるのを待つ方はいない。
年度の始めに個人別にゴールを立てる。稼働率・案件数・登壇・公開資料作成等。
また、毎週1on1で進捗を確認する。
褒め殺しの評価(360度評価)がある。同僚や上司にフィードバックをリクエストする。そのフィードバックコメントから、自分の何が長所でこれから何を伸ばすべきかを知ることができる。
会社(Amazon)の方針として社員数は公表できない。公式回答としては「お客様のニーズを満たすだけ社員がいる」。なら、なぜ採用活動をしているのかというのはさておき…。
社員数は猛烈な勢いで増えている。
日本の案件の中で英語力は求められない。ただ、トレーニングは英語が多い。
また、社内でスキルや成果をプレゼンすることがあるが、その相手とのコミュニケーションが英語であったりもする。
英語からは逃げ切れないと思われる。
選考の流れ
- 応募
- 書類選考
- 電話面接
- 対話面接(5回)
- オファー
応募からオファーまで3~5週間程度かかる。
懇親会での質疑応答
ソリューションアーキテクトとプロフェッショナルサービスの違いについて。
ソリューションアーキテクトは無償で半日相談に乗ってもらえたりする。だが、資料を作ってもらったり、レビューしてもらえるわけではない。
プロフェッショナルサービスは有償だが、資料作成やレビューなども頼むことができる。
試用期間は3ヵ月。その3ヵ月間で教育が行われる。
集合教育などもあるため、この期間だけはフレックスが利用できない。
社内セミナーの動画は英語も多いが、字幕の付いていることがほとんど。
プロフェッショナルサービスで自分たちが手を動かすこと(構築作業など)はほぼない(検証作業は除く)。自分たちで手を動かすことも可能だが高くつきすぎるので、お客様が契約しているSIerにお願いすることが多い。
【参考】
転職を考えている方は「手を動かすことはほぼない」という点に要注意です。
プロフェッショナルサービスはコンサルタントに近い役割と考えたほうが良いかもしれません。