教材と利用方法
教材の略記は個別に定義しました。
[改訂新版]内部構造から学ぶ PostgreSQL 設計・運用計画の鉄則
![[改訂新版]内部構造から学ぶPostgreSQL 設計・運用計画の鉄則 (Software Design plus)](https://m.media-amazon.com/images/I/51G-Ui96m4L._SL500_.jpg "[改訂新版]内部構造から学ぶPostgreSQL 設計・運用計画の鉄則 (Software Design plus)")
略記：内部構造から学ぶPostgreSQL
OSS-DB Gold のテキスト代わりになる本です。隅から隅まで読むことをお勧めします。例題や問題集で出てこない範囲だから…と読み飛ばしてはいけません。もし読み飛ばすとしても、OSS-DB Gold の出題範囲外であることを確認しましょう。
PostgreSQL 運用管理トレーニング
» PostgreSQL 運用管理トレーニング（中・上級者向け） - SRA OSS
略記：PostgreSQLトレーニング
研修内容はとてもよかったです。座学中心の講義です。講義ではテキストに記載のない実務的な観点での説明がありました。また、質疑応答ではかなり突っ込んだ質問をしても的確な回答をいただけました。
ただ、OSS-DB Gold 合格の為に研修受講が必須というわけではないです。研修テキスト単体でも購入可能ですが、個人としてはかなり高額です。また、付属の練習問題は 10 問と少ないです。OSS-DB Gold 対策という観点で言えば、社費で受講できればよし、出来なければその分（時間）を自習すればよいかと思います。
サンプル問題／例題解説
略記：公式例題集
試験の開催団体である LPI-Japan から提供されている「Goldの例題解説」です。問題数はやや物足りないかもしれませんが、その分全問正解できるまでやり込みましょう。
PostgreSQL 高度技術者育成テキスト
略記：PostgreSQL育成テキスト
LPI-Japan 公認の OSS-DB Gold 学習教材で、2014年9月時点の出題範囲に対応しています。現時点の OSS-DB Gold は Ver.2.0 となっており、テキストの情報は古いです。
ただ、問題集としての価値はあります。80問収録されています。古い情報を読み替えながら利用しましょう。
摸擬問題集に限定してですが、古い情報をアップデートさせるための記事を書きました。
PostgreSQL 高度技術者育成テキスト 摸擬問題集 OSS-DB Gold Ver.2.0 差分と誤記まとめ - ぱと隊長日誌
発行所が「NTTソフトウェア株式会社」となっていますが、現在の「NTTテクノクロス株式会社」のようです。
サンプルPDFで摸擬問題集の一部も公開されています。
https://www.ntt-tx.co.jp/column/book/pdf/postgresql-gold-sample.pdf
勉強時間と進め方
勉強時間の測定には Studyplus のスマホアプリを利用しました。
学習総合サイト Studyplus(スタディプラス)
| 2022/06 | 2022/07 | 2022/08 | 小計 | |
| 内部構造から学ぶPostgreSQL | 6.5 | 8.5 | 2.5 | 17.5 |
| PostgreSQLトレーニング | 18.25 | 15.5 | 0.25 | 34.0 |
| 公式例題集 | 2.25 | 8.25 | 10.5 | |
| PostgreSQL育成テキスト | 0.5 | 11.0 | 11.5 | |
| 小計 | 24.75 | 26.75 | 22.0 | 73.5 |
（単位：時間）
「内部構造から学ぶPostgreSQL」と「PostgreSQLトレーニング」をテキスト代わりにしました。
試験問題になれるため、「公式例題集」と「PostgreSQL育成テキスト」を交互に繰り返し解きました。「PostgreSQL育成テキスト」はテキスト部分を使わず、問題集部分だけを利用しました。最終的には通しで解いて正答率が90%を超えるぐらいまで繰り返しました。
試験の振り返り
試験時間は「問題を解く85分」＋「アンケート5分」の計90分です。今回は試験会場で受験しました。
試験会場ではメモ用のホワイトボードが貸し出されます。試験画面にはメモと電卓の機能が付属していました。ホワイトボードはスペースに限りがあるため、問題の検討結果は試験画面のメモに残しました。
見直しを一通り終えたところで時間切れとなりました。
スコアは90点（合格ライン：70点）で合格となりました。
挑戦の振り返り
今回利用した教材の模擬問題を全て解いたとしても、出題範囲の全てをカバーすることはできませんでした。完璧を目指すのであれば、出題範囲のキーワードをチェックし、勉強の抜け漏れがないかを確認したほうがよいです。
OSS-DB Gold は利用可能な教材が少ないですが、それでもしっかりやり込めば合格できる試験でした。
Silver と比べると Gold は丸暗記することが少ない試験と感じました。その分、PostgreSQL の設計を理解しているかが問われます。PostgreSQL のプロフェッショナルを目指す方は腕試しに挑戦してみてはいかがでしょうか。
おまけ
テーブル・インデックス容量見積もりのため、以下の数字（サイズ）は覚えておいた方が良いです。
私はヘッダなどのサイズを "24, 28, 40, 12" と覚えました。
テーブル
ページヘッダのサイズは 24 バイトです。
タプルヘッダのサイズは 28 バイトです。
インデックス
リーフページには固定的に必要な領域として、ページヘッダ（24 バイト）とスペシャルデータ（16 バイト）があります。つまり、リーフページごとに 40 バイト必要です。
また、行ごとにアイテムポインタ（4 バイト）とインデックスタプル（8 バイト＋インデックスキーサイズ）が必要です。つまり、行ごとに 12 バイト＋インデックスキーサイズが必要となります。
データサイズ
| 型名 | 格納サイズ |
|---|---|
| INTEGER | 4 バイト |
| BIGINT | 8 バイト |
| DATE | 4 バイト |
| TIMESTAMP | 8 バイト |
