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JaSST'21 Tokyo 「JSTQB Advanced Level テストアナリストのシラバスでテストプロセスとテスト技法を学ぼう」聴講メモ

本記事について

JaSST'21 Tokyo (JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'21 Tokyo)
セッション F5
JSTQB Advanced Level テストアナリストのシラバスでテストプロセスとテスト技法を学ぼう」
の聴講メモです。

クラシフィケーションツリーのモデリング

抽象・具体の関係とは、主菜という抽象に対し、肉や魚という具体があるということ。

直交とは漏れなくダブりなく、という状態を指す。

ワーク04問題とワーク05問題は JSTQB 認定テスト技術者資格試験で実際に出題される問題レベルを想定している。

※補足
私見ですが、明言こそしていないものの、他のワーク問題についても試験レベルを想定していたように思われます。

Q & A

当日は Q & A の時間が足りず、一部のみの回答となりましたが、後日何らかの形で残りの質問にも回答する予定、とのことでした。ここでは当日分の回答をまとめます。

Q.
組み合わせテストをするとき、クラシフィケーションツリー/ペアワイズ/直交表のどれを使うべきか、判断の決め手を教えてください。
A.

  • クラシフィケーションツリー
    • 与えられたパラメータの組み合わせを自由に決めたいとき。
    • 漏れなくパラメータを網羅したいとき。
  • ペアワイズ
    • 禁則(組み合わせ出来ないもの)があるとき。
      • 直交表だとテストケースが増えてしまうため。
    • 直交表のパターンにフィットしないとき。
  • 直交表
    • 3値のパラメータの組み合わせを網羅したいとき。

Q.
Nスイッチカバレッジについて。再生→再生という遷移がある場合、例えば0スイッチカバレッジであれば再生→再生のケースもテストすべきですか?
A.
テストすべき。再生→再生という遷移であっても、それを定義したのであればテストすべき。なお、シラバスにはそこまで明示されておらず、ここでは一般論として説明している。

Q.
「想定通りに振る舞うこと」は想定結果として具体的に書きやすいですが、「想定外に振る舞わないこと」をどのようにテストすればよいでしょうか?想定結果に「想定外に振る舞わないこと」とは書けないし、想定外を想定するというのもまた難しい…。
A.
(1)
想定外の発想の仕方について。
シラバスには『テストアナリストは、行うことが想定されていない何か(たとえば、不要な追加機能)をプロダクトが誤って行っていないことを確認する必要がある。』とあり、これがヒントになるかもしれない。
欠陥ベースの技法も参考になるかもしれない。
また、マインドマップなどでテストの発想を広げるとよい。
(2)
テストケースへの「想定外」の書き方について。
一般論になるが、想定外を具体的に書くのは難しくても、想定外が起きても期待すること(例:動作が継続されることなど)は書けるかもしれない。