ぱと隊長日誌

ブログ運用もエンジニアとしての生き方も模索中

PMP受験ガイド(と合格までの記録、PMBOKガイド 第5版対応)

ご注意

私が受験したのはPMBOKガイド 第5版対応の試験でした。よって、本エントリもこの経験をベースとしています。

2017/09/06にPMBOKガイド 第6版がリリースされたことに伴い、これに対応した試験開始の予定日がアナウンスされました。

PMIサイトのお知らせを引用します。

9月6日にリリースされたPMBOK(R) ガイド 第6版に対応した PMP(R) 試験の開始予定日は 2018年3月26日と発表されました

2018年3月26日およびそれ以降に受験される方は、PMBOK(R) ガイド 第6版に対応した更新版の試験問題が出題されます。

2018年3月26日よりも前に受験される方は、PMBOK(R) ガイド 第5版対応の試験問題が出題されます。

※原文の(R)マーク記号を"(R)"に置換しています。

PMP®試験 PMBOK®ガイド第6版対応 2018年3月26日予定|お知らせ|一般社団法人 PMI日本支部

これから本エントリを参考に受験を検討されている方はご注意ください。

覚悟はありますか?

PMP取得を目指す理由は人それぞれだと思います。PMBOKを学ぶ手段であったり、資格取得が目的であったり、会社から言われたのであったり…。
理由はどうあれ、変わらないことはPMP取得のハードルの高さです。受験資格、費用、勉強時間のいずれも必要です。さらにPMPは更新が必要な資格であり、費用も勉強時間も継続して必要となります。
途中でリタイアしたとしても、きっと得るものはあるはずです。少なくともPMBOKの知識は残るでしょう。でも、それだけであればもっと安く、学びやすい方法があります。
PMP取得を目指し、努力し続ける覚悟があるのか。このエントリが判断材料となり、それでも進む覚悟がある方へのガイドとなれば幸いです。

読んでいる途中でPMP取得を諦めた方へ

PMBOKガイドに代わるお勧めの本を紹介します。

世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント

世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント 第4版

世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント 第4版

私が読んだのは第3版でした。現在はPMBOKガイド第5版に対応する第4版(紛らわしいですね…)が出版されています。
PMBOKガイドに沿って、でもわかりやすい言葉でプロジェクトマネジメントの基本を説明しています。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

PMBOKガイドの「付属文章 X3 人間関係のスキル」で参考文献の一つに挙げられています。
自分にも他人にも誠実であるためのヒントが書かれています。プロジェクトマネジメントという枠を超え、自分自身を見つめなおすきっかけとなるかもしれません。

注意事項

このエントリは執筆時点での最新情報をもとに書いておりますが、必ず公式な最新情報を再確認ください。

試験申し込みの流れや試験内容などは随時変更されています。

2016年2月時点でプロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)は第5版が最新です。試験もこれをベースとしています。

PMP試験受験資格

PMI日本支部のサイトに説明がある。
PMP®試験の受験資格|PMI® 試験・資格について|一般社団法人 PMI日本支部

  • プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験
  • 35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講

プロジェクトマネジメント(PM)経験は過去8年以内に限定され、最終学歴によって条件が定められている。

  • 大卒以上
    • 3年以上のPM経験(オーバーラップ無しで通算36カ月以上)
    • 5プロセス群で4,500時間以上のPM経験
  • 高卒以上(短大、高専卒も含む)
    • 5年以上のPM経験(オーバーラップ無しで通算60カ月以上)
    • 5プロセス群で7,500時間以上のPM経験

厳しい要件だが(特に私のように高専卒で「高卒以上」に該当するような場合、8年以内に5年以上のPM経験が求められる)、PM経験はマネージャーとしてだけでなく、リーダーとしての実務経験も登録できる。また、PMBOKではプロジェクトを「独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施される有期的な業務」と定義しており、プロジェクトとは名のつかない活動であっても要件を満たせる可能性がある。

参考:

https://www.pmi-japan.org/pmp_license/pdf/PMP_ApplicationGuide_Rel_1.pdf
PMI日本支部発行のPMP資格認定試験の案内(PDFファイル)。

試験直前の大ピンチ! 「4500時間のプロマネ経験」をどうするか問題 (2/3) - ITmedia エンタープライズ
プロジェクト経験の考え方の参考になる。プロジェクトの適用範囲を広げて考えるきっかけになるかもしれない。

PMI入会の勧め

PMI年会費(初年度)は$139。PMP試験の受験料は一般が$555でPMI会員が$405となっており、PMI会員になって受験したほうが年会費を考慮してもお得になっている。なお、再受験の場合でもPMI会員は割引がある。PMI会員になればPMBOKガイド(PDF版)が無償で入手できる特典もあり、受験前にPMI会員になることを強くお勧めする。
なお、PMI日本支部の会員にもなると年会費が+$50となり、受験料の割引額を超えることになる。ただ、PMI日本支部にも独自の会員特典があり、これも踏まえて決めたほうが良い。

参考:

PMP®試験の実施要綱|PMI® 試験・資格について|一般社団法人 PMI日本支部
PMP試験の受験料(再受験料含む)が記載されている。

PMI日本支部会員制度|PMI日本支部について|一般社団法人 PMI日本支部
会員種別と年会費、及びPMI日本支部会員特典の記載がある。

教材と利用方法

プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド) 第5版 日本語版

これがないと始まらない。必携の書。
各社からPMP受験テキストが出版されているが、文字ばかりでPMBOKガイドをコピーしただけに見えたので購入を見送った。

PMBOKガイドを最初から読み通すことは大変で、独特の表現の意味が分かるまでは理解が難しい。セミナーでPMBOKガイドの説明を一通り受けた後に読むと理解しやすくなる。
私は問題集で答えを間違えるたびに該当するセクションを読み直した。使っていた問題集には問題毎に対応するPMBOKガイドの章番号の記載があった。ただし、ページ番号の記載はないため、調べるついでに問題集にページ番号を書き込んでいた。

以下の章について全体の流れの理解と補足のために読んだ。

  • 付属文章 A1 単一プロジェクトのプロジェクトマネジメントの標準
  • 付属文章 X3 人間関係のスキル

PMBOKガイドは書籍版、Kindle版とあるが、実はPDF版もある。PDF版はPMI会員(年会費が必要)になることで無償ダウンロード可能となる。
ダウンロード手順は以下を参照のこと。
http://pmp-exam.jp/?p=318

なお、PDF版は以下の点に注意すること。

  • PDFファイルにはパスワードが設定されており、開く度にPMIサイトのログインパスワードが要求される。
  • ヘッダーには自分の名前が入っている。
  • テキストのコピーは不可。
  • キーワード検索は可能。

PMI日本支部のサイトには正誤表が用意されている(PDFファイル)。
https://www.pmi-japan.org/cm/pdf/PMBOK_5TH_JPN_Errata_20150507.pdf

PMI 倫理・職務規定

http://www.pmi.org/en/About-Us/Ethics/~/media/PDF/Ethics/ap_pmicodeofethics_JAP-Final.ashx

プロジェクトマネジメントの実務者に求められる倫理・職務規定がまとめられている。
規定の適用対象者にはPMI会員及びPMI認定資格保有者だけでなく、PMI認定資格に応募する者も含まれる。よって、PMP試験に応募する者は内容を理解しておく必要がある。

全8ページの短いドキュメントのため、読み込んでおくこと。

PMP試験合格虎の巻

PMP試験合格虎の巻 第5版対応版 (PMP試験対策)

PMP試験合格虎の巻 第5版対応版 (PMP試験対策)

重要ポイント解説と問題(解説含む)、模擬試験で構成されている。

章ごとの問題は問題+解説の繰り返しで構成されている。
解説を手やメモ帳などで隠しながら解きやすい。また、解説はコンパクトでポイントをとらえた内容となっている。ただ、理解を深めるためにもPMBOKガイドの該当セクション(解説に章番号が記載されている)を参照することをお勧めする。

私の場合、模擬試験は本番受験判断のために解かずに残しておいた。
模擬試験を初めて解くときには戸惑いを覚えるかもしれない。例えば、やや不自然な日本語、同じような問題が繰り返し出題される、これまで解いたことのないような問題など。この感覚は本番でも感じると思う。そうした心の準備をする意味でも受験判断直前に解くのが良いかもしれない。

合格ターゲット PMP試験問題集

合格ターゲット PMP試験問題集

合格ターゲット PMP試験問題集

  • 発売日: 2014/03/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

問題とその解説で構成されている。また、問題毎に出題可能性が記載されている。

章単位で問題と解説のページが分離されている。「本書の使い方」によれば答えが見えないように配慮したとの事だが、通勤時間で気軽に使えること、という目標に対してはやや使いづらいように思う。
私の場合は章単位で問題を解き(解答はノートに書き出した)、答え合わせ&解説を理解することを繰り返した。
執筆者が章によって分かれており、個性がかなり出ている。

PMP講座 Eラーニング

http://www.e-project.jp/lecture/pmp-e-learning/

PMP受験資格に必要な35時間の学習証明のため、TRADECREATE社のEラーニングを受講した。

同様の講座の中では受講料が最低金額レベルであった事、TRADECREATE社 が"PMI's R.E.P."に掲載されていることから決めた。
R.E.P|PMI® 試験・資格について|一般社団法人 PMI日本支部
受講料が安い分、システムや講義(資料)の見た目には少しチープさを感じることもあるが、内容自体はしっかりしていたと思う。

受講可能期間は6カ月となっているが、サイトの説明にもあるように申し出れば1年まで延長可能。
また、受講期間内であれば受講修了後も資料の見直しやテストの受け直しが可能。

受講にはPMBOKガイドが必携となる。講義には補助資料があり、PMBOKガイドと併せて使う。
講義は動画となっており、30分程度のものが多い。PMBOKガイド解説の動画が30本、問題解説の動画が14本となっている。動画はダウンロード可能なので、ダウンロードしたうえで好みの速度(例えば1.4倍速とか)で見るのがよい。

動画ではPMBOKガイドの読み解き方のポイントを解説することがある。補助資料にも記載されていないことがあるので、メモを取りながら視聴することをお勧めする。

課題には選択式と記述式がある。記述式の課題は講義を受けたうえでPMBOKガイドを基にまとめれば合格できる内容となっており、難しいものではない。

質問などがあればメールでサポートしてくれる。質問に対する返信はかなり詳しく、そして早い。

講義を修了すると模擬試験サイトが利用可能となる。

テストの問題には文章のおかしいものがある(本番を想定?)。また、解説は少なめなことが多い。PMBOKガイドを参照し、それでも不明な点はメールで質問したほうが良い。

PMP受験申込もサポートしてくれる。受講修了すると送られてくる資料の一つにPMP受験申込手順がある。この資料には(おそらく受験申込で一番手間取る)プロジェクト経験の登録に関するポイントも記載されている。プロジェクト経験はプロジェクト説明を英語で記入する必要があるが、講師にメールで依頼したところ添削まで実施していただいた。

勉強方法(流れ)

2015年11月下旬頃から学習を始め、2016年2月下旬に合格したため、約3カ月でPMPを取得したことになる。

まずPMIに入会し、PMBOKガイド(日本語版、PDF)を入手した。PMI会員は年会費が必要だが、PMBOKガイドの無償提供及びPMP受験料の割引があり、トータルでみれば割安になるとの判断をした。

次に学習を継続できるかレベル感を確かめるため、「PMP試験合格虎の巻」を1通り解いてみた(模擬試験除く)。PMP講座を受講前であり、解説を見てもPMBOKガイドを見ても理解できない点は多々あったが、レベル感としては続けていけると判断し、本格的に準備することにした。

PMP講座 Eラーニング」を受講する間は講義に集中し、問題集は解かなかった。講義(動画)はかなりのボリュームがあるので、繰り返し見るのではなく、1回で学びきる覚悟でメモを取りながら見たほうが良かった。
講座修了後の模擬試験サイトでは2回ほど解いた。

PMP講座終了後にPMP受験申請を行った。監査に該当することなく無事にパス。

PMP試験合格虎の巻」(模擬試験除く) と「合格ターゲット PMP試験問題集」を通算2回解いた。2回目で間違えた問題にチェックを入れ、3回目はチェックした問題のみ解いた。解けるようになった問題はチェックを解除した。

自信がついたところで「PMP試験合格虎の巻」の模擬試験にトライした。本番同様4時間の時間制限を実施した。
結果は73点(本番での合格点は60点)。目標80点、最低でも75点無ければ受けないつもりでいたが、熟慮の末、本番にトライすることにした。

3日後の試験を予約した後はひたすらチェックの入った(不正解の)問題を解いた。ここでも間違えるたびにPMBOKガイドを読み直した。試験を午後で予約したため、当日の午前中までチェックの入った問題を繰り返し解いた。

試験結果は以下の通りであった。
Examination Result: PASS

Domain Name Your Results
Initiation Moderately Proficient
Planning Moderately Proficient
Executing Proficient
Monitoring and Controlling Proficient
Closing Moderately Proficient

ドメインの習熟度
Proficient:平均以上
Moderately Proficient:平均程度
Below Proficient:平均以下

受験申請

重要ポイント

  • 申請手続きは随時変更されている。PMI日本支部から公開されている手続き資料と相違あっても戸惑わないこと。
  • 申請フローは以下の通り。
    • PMIサイトでPMP受験申請を行う。
    • 1週間ほど(前後有るかも)経つと受験料支払いのメールが届くので、支払いを行う。
    • Eligibility letterが届く。監査対象の場合、ここで通知が届く?
    • プロメトリック社のサイトで受験予約を行う。
  • PMP受験申込時に記入した名前のスペルと受験時に提示する身分証明書の名前のスペルが違うと受験できない。
  • 試験は基本的に英語。申し込み時に第二言語を選択しないと日本語は表示されない。
  • PMI会員の場合は申込み時に受験料が割引されていることを確認すること。

プロジェクト経験

私が申し込んだときは以下の内容を英語で入力することが求められた。

  • Project Title
  • Start Date
  • Through
  • Project Role(Project Manager, Project Leader等をプルダウンで選択)
  • Primary Industry(IT/Software等をプルダウンで選択)
  • 経験時間
    • Initiating the Project
    • Planning the Project
    • Executing the Project
    • Controlling and Monitoring the Project
    • Closing the Project
  • プロジェクト説明
  • プロジェクト実施組織
  • プロジェクト実施組織の問い合わせ先(上司など)
    • 連絡先氏名
    • 連絡先との関係
    • 連絡先のメールアドレス
    • 連絡先の電話番号

プロジェクト経験で入力した内容は保持されており、入力を途中でやめてブラウザを閉じても、再度申し込み手続きを進めれば再開できる。ただし、どの画面でも保持されているかは不明。入力内容は後でも編集可能なので、プロジェクト単位で入力を完了させたほうが良いかも。

監査対象になると職務経歴を証明してくれる上司のサインが必要となるらしいので、登録前に一言伝えておいたほうが無難と思われる。
私の場合、前職のプロジェクト経験も含めて申請したため、当時の上司に説明し、快諾していただいた。ありがたかったです。

受験当日

本人確認書類

受験に必要な本人確認書類はPMIの規定に基づいて決まっている。事前にプロメトリックのサイトで確認しておくこと。また、申し込み時に記入した名前のスペルと違うと受験できないので注意。
お探しのページが見つかりません | プロメトリック

多くの場合、「パスポート」 「日本の運転免許証」 「住民基本台帳カード(写真付き)」のいずれかが必要となる。いずれも発行までに時間がかかるため、事前準備が必須となる。

来場時間

予約した試験開始時間(Exam Time)の30分前に来場することになっている。ぎりぎりにきても受け付けてもらえる可能性はあるが(そんな光景を見た)、余裕をもって来場するほうが無難。
また、早めに着くと試験ブースにも早めに案内される可能性がある。プロメトリックで受験した別の資格試験の場合は時間まで待たされた覚えがあるが、PMP(と一部の試験)は受験部屋も流れも異なっているようだ。

参考:お探しのページが見つかりません | プロメトリック

ポイントと注意点

検索すれば体験談がいくつもヒットするが、今回とは異なっていた部分もあり、自身の経験を基にポイントをまとめる。

  • 最初の受付後、注意事項の書かれた資料を渡される。受験前に回収されるので必ず目を通すこと。
  • 持ち物はロッカーにしまう。
  • 試験部屋で衣服の着脱は認められない。
  • マスクの着用は認められる。
    • ただし、本人確認時は外すことを求められる。
    • 試験部屋は密室で、時にはせき込む方もいるので、気になる方はマスクを持って行ったほうが良い。
  • 試験部屋前の受付で行われること。
    • 金属探知機とポケットのチェックを受ける。
    • 最初の受付で渡された注意事項資料が回収される。
    • 鉛筆2本とメモ用紙を渡される。
    • ティッシュを希望すれば2枚持ち込める。
  • 受付を済ませると自分のブースに案内される。仕切りがあって隣は見えない。
  • ブースにはPCとブザーがあり、ブザーで係員を呼び出す事ができる。
  • 試験中の一時退出は可能。ただし、テスト時間は止まらない。戻る時は試験部屋前の受付で声をかける。入退室時にサインが必要。
    • トイレに行ける。
    • 係員に声をかければロッカーから飲み物を取り出し、飲むことができる。
  • 他の試験受験者のキーボード打鍵音がうるさいかも(PMP以外の試験も実施されている模様)。
    • ブースにはヘッドフォンタイプの耳栓が用意されているが、あまり効果がなかった(気がする)。
    • 注意事項には紐の無い耳栓は持ち込み可能、とあった気がするので、必要であれば事前問い合わせのうえ、持ち込んでも良いかもしれない。
  • 最初にチュートリアル(制限時間15分)があり、その後に試験が始まる。チュートリアルは試験時間に含まれない。
    • チュートリアルを受けると、電卓の使い方、マーカーの引き方・消し方、選択肢の削除(取り消し線)のやり方等が分かるので、ちゃんとやったほうが良い。
    • チュートリアルの時間を使ってメモ用紙に計算式などを書き出す方もいるらしい。
  • 試験画面は上が日本語、下が英語となっている。選択肢は英語の画面から選択する。
    • 選択肢の日本語訳も表示されているので焦らず選ぶ。
    • 英語画面を下までスクロールしないと次の問題に行けない仕組みになっている。
  • 試験問題に暗記で解ける問題は少なく、シチュエーションを提示してベストなアクションを選ぶようなPMBOKの理解度を問う問題が多かった。
    • 実際に出題された問題については規約違反となるため書けない。
    • 最初は慣れない(問題集に無いような)問題が出るかもしれないが、焦らず落ち着いて解くこと。
      • 他の方の体験談や自身の経験からもこのような出題傾向があるような。
    • 日本語がおかしく感じ取る時は英語を読むとなんとなくわかることがある。
      • ただし、英語を読んでも直訳すると日本語通りになることがある。そんな時は諦めて推測するのも手。
  • 200問を2時間超で解き、休憩(トイレと水分補給)を挟んで見直しをした。
    • 50問を45分で解くことを目標とし、メモ用紙に目標タイムを書いて50問ごとに見直していた。
    • 焦って誤答しないように終了5分前でテストを終わらせた。
    • 他の方の経験談を見ると、このペースは早いほうなので、事前に模擬試験で感覚を試しておいたほうがよい。
  • 試験終了後の画面は切り替わりがやたらもたつくが焦らないこと。
  • 試験終了~合否判定の前に英文のアンケートが表示される。「END」でスキップ可能。
  • 試験結果の画面に切り替わった後、"Congratulations"の文字(を含む文章)が表示されていれば合格。
  • 画面を進めていき、最終画面まで達したら退席する。
  • 試験部屋前受付で試験レポートを受け取る。

勉強時間

教材と月別に時間を集計すると以下の結果となった。
なお、勉強時間にはPMBOKガイドを参照する時間も含めている。

2015/11 2015/12 2016/01 2016/02 小計
PMP試験合格虎の巻 14.25h 1.0h 0.25h 25.25h 40.75h
合格ターゲットPMP試験問題集 8.5h 5.5h 11.5h 30.45h 55.95h
PMP eラーニング講座 33.25h 18.25h 7.45h 58.95h
小計 22.75h 39.75h 30.0h 63.15h 155.65h

勉強時間の記録にはStudyplusを利用した。iOS版にはストップウオッチ機能があり、時間を測定・記録しやすい。記録することでモチベーションを保ったり、危機感を持つことができる。
学習総合サイト Studyplus(スタディプラス)

費用

品目 費用
PMI年会費(初年度) $139
PMP受験料(初回、PMI会員) $405
PMBOKガイド(PMI会員特典) $0
PMP試験合格虎の巻 3,456円
合格ターゲット PMP試験問題集 3,456円
PMP講座 Eラーニング 32,400円
合計 $544+39,312円

1ドル=120円とすると、合計で104,592円かかったことになる。

私の勤務先では合格した場合に受験料の一部を補助されるが、セミナーや書籍も含めた総額でみると…。
コストとメリット、今後の目標について説明し、受け入れてくれた妻には感謝しています(それでもクレジットカードの請求額には目を丸くしていたらしい…)。

最後に

このエントリがPMP受験の一助となり、合格につながることを願っています。
そして、成功するプロジェクトが一つでも増えますように…!

更新情報

2017/10/01

  • タイトルに「PMBOKガイド 第5版対応」を追加しました。
  • PMBOKガイド 第6版リリースに伴い、「ご注意」を追加しました。