ぱと隊長日誌

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データベーススペシャリスト試験(令和2年度春期)勉強記録

始めに

令和2年度春期情報処理技術者試験および情報処理安全確保支援士試験は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、試験実施を取りやめ(中止)となりました。

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当時、情報処理推進機構(IPA)に掲載されたお知らせ

私はデータベーススペシャリスト試験を目指して勉強していたので、試験中止は大変残念ではありますが、状況を考えるとやむを得ないでしょう。

次回の受験機会に向けて今回どのような準備を行ったのか、まとめておくことにします。

教材と利用方法

本エントリでは教材毎に略記表記を定義して用いています。

情報処理教科書 データベーススペシャリスト 2020年版

略記:DB教科書

教科書・過去問解説のパートだけでなく、試験対策として学習方法と解法テクニックにもページが割かれています。また、会員特典として過去18年分の試験問題と解答・解説もPDFファイルで提供されています。

過去問のPDFファイルには白紙の解答用紙も含まれており演習に便利です。PDFファイルなのでパソコンやタブレットで閲覧することも可能ですが、試験問題を解く際にはページを行ったり来たり書き込んだりするため、試験問題と解答用紙は印刷しないときついです。

データベーススペシャリスト過去問道場

データベーススペシャリスト過去問道場|データベーススペシャリスト.com

略記:DB道場

データベーススペシャリスト試験の午前Ⅱ問題の過去問を解説付きで提供しています。
スマホでも使いやすい画面構成となっており、スキマ時間を活用して取り組みやすいです。通勤中などには解き辛い計算問題を出題しないようにするオプション機能もあります。
アカウントを作成することで学習履歴機能を利用可能です。

午前Ⅱ試験は、当該区分のデータベース分野が中心になる。全25問中、18問~20問がデータベース分野の問題だ。しかもこのうち半数以上が、過去問題がそのまま出題される。(中略)したがって、午前Ⅱ対策の基本戦略は「まずは、過去に出題された問題を確実に解けるようにしておくこと」になる。
引用元:情報処理教科書 データベーススペシャリスト 2020年版

とあり、このサイトを利用して過去問に取り組むことは有用といえそうです。

応用情報技術者過去問道場

応用情報技術者過去問道場|応用情報技術者試験.com

略記:応用道場

応用情報技術者試験の過去問を解説付きで提供しています。「データベーススペシャリスト過去問道場」の姉妹サイトとなります。使いやすさも同様です。

午前Ⅰ試験は、応用情報の午前問題80問から30問が抜粋されて出題される。(中略)本格的に対策を取ろうとすると応用情報技術者試験の勉強をしなければならない。対策としては、午前Ⅰ試験専用の過去問題集を使って、ひたすら過去問題を繰り返し解く方法がベスト。
引用元:情報処理教科書 データベーススペシャリスト 2020年版

とありましたので、午前Ⅰ試験対策として利用しました。

勉強時間と進め方

勉強時間の測定にはStudyplusのスマホアプリを利用しました。

学習総合サイト Studyplus(スタディプラス)

2019/10 2019/11 2019/12 2020/01 2020/02 2020/03 小計
DB教科書 7.0 5.25 3.5 7.5 6.25 22.0 51.5
DB道場 4.0 0.0 0.0 0.0 0.5 2.5 7.0
応用道場 2.5 3.5 0.0 0.0 1.5 9.5 17.0
小計 13.5 8.75 3.5 7.5 8.25 34.0 75.5

(単位:時間)

DB教科書を最初から読み通しました。教科書パートの内容は既に頭に入っていることが多くありましたが、読み飛ばさずに読んでいくことで、たまに見つかる自分の苦手分野を意識し、知識の補強に努めました。

問題を解くにあたってDB教科書の教科書パートだけでは不十分でした。それでも問題の解説が丁寧に書かれているので、これを読み込むことである程度はカバーできました。足りない部分は他の本やサイトなどを参照しました。

家では家事・育児に追われてまとまった時間を確保できないため、午前Ⅰ・午前Ⅱ対策は通勤時間を使ってDB道場・応用道場で学びました。通勤の合間で進めたため、計算問題に取り組むことはできませんでした。ですが、1周目の間で正答率は80%程度あり、基準点の60点を満たす自信となりました。

午後Ⅰ・午後Ⅱの過去問演習にはまとまった時間が必要なため、休みの日の子どもが起きる前・寝た後に取り組んだり、会社で始業前・終業後に取り組みました。

勉強のコツ

私なりに編み出したコツをまとめます。

午前Ⅰ

私の場合は通勤時間しか割くことができなかったので、応用道場を利用して勉強することにしました。また、試験回選択のおすすめボタンを利用し、範囲を絞って取り組むことにしました。
それでも問題数は多く、かつ私の場合は正答率が80%程度あったので(基準点の60点に対して余裕あり)、もう少し割く時間を減らしてもよかったかもしれません。次回はこの判断のために午前Ⅰの過去問を解いて実力を測定する方法を考えています。

午前Ⅱ

私の場合、DB道場の1周目から正答率が80%程度ありましたが、午前Ⅱはデータベース分野中心の問題であり、午後Ⅰ・午後Ⅱ対策にもつながると考え、全問を完璧に解けるように繰り返し取り組みました。実際に午後Ⅰ・午後Ⅱ問題を解いていると、午前Ⅱの知識が役に立つことがありました。

午後Ⅰ・午後Ⅱ

午後Ⅰ・午後Ⅱはひたすら解いて慣れるのが合格への近道と感じました。

午後Ⅰ・午後Ⅱの過去問を細切れで解くのは難しいので、まとまった時間を確保して取り組むことをお勧めします。本番の試験時間と問題数が目安となります。
午後Ⅰ・90分・大問2問選択 ⇒ 大問1問当たり45分。
午後Ⅱ・120分・大問1問選択 ⇒ 大問1問当たり120分。
午後Ⅱの120分を確保するのが難しくとも、60分あれば切りの良いところまで解き進めることができます。

問題の解くペースを意識することが重要でした。できる限り時間を測りながら解くことをお勧めします。意外と試験時間が足りないことを痛感するはずです。

DB教科書では解法テクニックとして問題冊子に書き込んでいくことをお勧めしています。過去問の問題冊子へ書き込むことに抵抗がある方もいるかもしれませんが(当初の私がそうでした)、本番の練習にもなると割り切って書き込むことをお勧めします。

過去問を繰り返し解いていると、同じようなミスを繰り返す傾向に気が付くことがあります。私の場合は午後Ⅱで以下のようなものが見つかりました。

  • 解けない小問にはまり込むことがある。5分考えても自明でなければ、解けるところから解くことにする。
  • 物理設計のバイト数計算で NOT NULL 制約をつけないときの+1バイトを考慮し忘れがち。
  • データモデルのリレーションの要・不要に迷うことがあるが、迷ったら描く。描き足りていないことのほうが圧倒的に多いため。
  • データモデルのリレーションの線は定規を使って描くこと。線の混みあうことが多く、フリーハンドだと見た目も効率も悪くなる。

このように教訓を書き留められたのは一部なので、今後取り組む際にはこまめに記録します。

DB教科書には「本書の解説は読むだけで力になる」とありました。今回は取り組む前に試験が中止となってしまいましたが、次回は通勤の合間にタブレットでDB教科書の過去問解説を読み込むことにもチャレンジしたいです。

終わりに

過去問を解いているうちに、自分が解法テクニックを覚えているだけに過ぎないのではないか、本当に自分の実力として身についているのか不安に感じることがありました。ですが、間違えた問題の解説と向き合っているうちに、自分の実力不足によって解けなかったのだと感じることがしばしばありました。

確かに解法テクニックはありますし、合格のためにはそれを知ることが必要です。ですが、ある程度の実力を兼ね備えなければ、合格は難しいと思われます。

業務で経験できることにはどうしても偏りが出てしまいますが、データベーススペシャリスト試験の問題(シナリオ)では多様な業種・テーマが扱われます。この試験勉強を通し、知識と(疑似的ではありますが)経験を積めることを期待しています。

次回の試験に向けて、日々精進してきます。