ぱと隊長日誌

ブログ運用もエンジニアとしての生き方も模索中

大切な人を心の中に:相談相手としての保ち方

何遍思い浮かべても、田山さんは「くだらない」って言ってくれてたのに。
(中略)
それは想像とかじゃなくてさ。ちょっとはわかってんだよ、あたしのこと。
(中略)
これからはいつも通りうだうだ悩んで、あたしを頭に思い浮かべて、それからちゃんと言葉で聞いて。

※引用に際し、句読点を適宜挿入しています。
引用:スーパーの裏でヤニ吸うふたり(5) (ビッグガンガンコミックス)

誰かに相談したくなる瞬間は、誰にでも訪れるものです。でも、その相談したい「誰か」は誰でも良いわけではないはず。大切な人、尊敬する先輩、あるいは良きライバル――そんな特別な人を思い浮かべるのではないでしょうか。

ですが、相談したいと思う時に、必ずしも相談できるとは限りません。頼りすぎるのは良くない、そんな迷いが生まれることもあるでしょう。

そんな時には、その人を思い浮かべて、心の中で相談してみるのも一つの方法です。相手との関係が深く、その考え方をよく理解していれば、きっと心に響くアドバイスが得られるでしょう。

ただし、この方法には注意が必要です。それは定期的に「キャリブレーション(校正)」を行うこと。ここでいうキャリブレーションとは、相手への理解を現実と照らし合わせて確認することです。どんなに相手を理解していても、時間と共にその像は少しずつぼやけてしまうかもしれません。そうなると、自分に都合の良い解釈をしがちになる恐れがあります。

では、定期的なキャリブレーションをどう行うか。一番良いのは、時々会って直接確認することです。もしもう会えない人であれば、手紙や本を読み返して、その時の記憶を呼び起こすのも良いでしょう。

ちなみに、私にも思い浮かべる方が何人かいます。彼ら・彼女らは決して甘やかしてくれません。でも、その厳しさの裏には「あなたならできる」という強い信頼があることを知っています。だからこそ、今日も難題に立ち向かう勇気を持てるのです。